【VIC10日】　　VIC州警察の女性警官が今年1月26日のオーストラリアデーに、メルボルン南東のノーブル・パークで11歳の男児を補導する動画が公開され、視聴した人の間で賛否を呼んでいるようだ。

動画では、男児につばを吐きかけられた女性警官が、とっさに男児の顔を叩く様子が映っている。男児は2人の警察官に後ろ手にして両腕をつかまれている状態で、警官をののしった後、振り向いて唾を吐きかけたようだ。

ラジオ番組に出演したVIC州警察のパットン警察部長は、動画を視聴したことを明らかにした上で、女性警官がとった行動に「問題ない」との見解を示し、叩いたのは男児の顔を自分からそらせるためだったとして理解を示した。

一方、警察関連の法務に詳しいジェレミー・キング弁護士は、警官が手錠をかけられた11歳の子どもを叩いた行為について、警官には「報復的に罰を与える」権利はないとして、「不適切な対応」との見解を示した。

メルボルン市民の意見も二分しており、一部では「子どもは人を攻撃してはいけないと学ぶべき」、「警官は適切なレベルの力を使っていた」と警官の行いを支持する一方、「警官が反射的に子どもに罰を与えるのは危うい行為」だとして、大人が子どもを叩いていることが問題と指摘する声も上がっている。

ソース：news.com.au-Video of Victoria police officer slapping 11yo boy in the face divides Australia