【ACT15日】 オーストラリア準備銀行(RBA)のフィリップ・ロウ総裁は、2012年以来の最高水準を維持している政策金利について、今後も引き上げを行うことをあらためて確認した。同総裁は、長期的にみて利益を上げている“強い”銀行であることが重要だと説明だとしている。
ロウ総裁は、金利の引き上げについて聞かれると、「まだピークだと思っていないが、あとどれくらい引き上げないといけないのか、それは私も分からない」と述べた。さらに、国民はインフレーションを放っておくことのリスクや、生活費がかさみ続けることのリスクを理解する必要があると説明した。
さらに、銀行が大きな利益を上げている一方で、家賃の支払いや住宅ローンの支払いで苦しんでいる人にどのような言葉をかけるかと問われると、「人々が傷ついていることは理解しているが、われわれがインフレを抑えなければ、さらなる金利の引き上げや失業率の上昇を意味する」と回答した。
ロウ総裁はさらに、金利引き上げを決めるRBAの委員会には自分を含めて9人おり、自分だけが批判されるのは“少し不公平”と感じると述べる一方、自分たちが“不人気な”決定を行う仕事を任されたことに不満を述べているわけではないと補足した。
ソース:abc.net.au-RBA boss Philip Lowe defends record bank profits as he flags further rate hikes