【ACT26日】 オーストラリアの3月のインフレ率は7.0%と30年来のピークから低下したものの、依然として“不快なほど高い”ことが、豪政府統計局(ABS)の最新統計で分かった。高いインフレ率が続いていることから、エコノミストは豪準備銀行(RBA)が再び利上げを行うとの見方を示している。
昨年12月までの12か月間でインフレ率は1990年の7.8%以降ピークに達したとみられており、3月の統計はこの予想を裏付けるものとなった。
ABSの物価統計部長のマークアート氏によると、ほとんどのモノやサービスで価格上昇は続いているが、これらの増加率は前期よりも小幅になっているという。また、四半期での生活費の伸びは1.4%と、ここ一年間では最も遅い成長率となった。
連邦政府のチャルマーズ財務相は、インフレは緩やかになっているかもしれないが、インフレ率そのものは“我々が望んでいるよりも長い間”にわたり高止まりを続けることが予想されると警告。「オーストラリア国民や小企業は依然として苦境を強いられている」と述べた。
調査会社BISオックスフォード・エコノミクスのマイクロ経済予想部長のロングケーキ氏は、最新統計はRBAやエコノミストの予想に沿ったものであるとした上で、インフレ率について「不快なほど高い」統計が、再度の利上げの可能性を示していると述べた。
ソース:news.com.au-Inflation remaining stubbornly high according to fresh ABS data