【NSW4日】 NSW州保健当局は4日、シドニーで昨年11月以来となるサル痘(mpox)の患者が確認されたことを明らかにした。医師は同性愛者や両性愛者など、男性同士で性的接触のある人たちに対し、感染の症状があらわれていないかを観察するとともに、ワクチン接種を受けていない場合は接種するようアドバイスしている。
南東シドニー公衆衛生部のビッキー・シェパード博士は、「州内でサル痘のワクチンプログラムを推進することに加え、感染リスクの高い人たちについて感染の症状が出ていないか監視を続けることで感染の拡大を上手く抑えてきたが、他国で感染が続いているため、新たに州内で感染者が確認されるリスクは十分ある」と述べた。
シェパード博士によると、昨年5月~11月の間に確認されたサル痘感染者は56人だった。また、州内では全員が男性同士の性的接触による感染で、それぞれ海外を旅行中に感染したことが分かっているという。ただ、今回新たに確認された患者は海外旅行はしておらず、国内で感染したとみられる。
サル痘は2022年5月から世界的な流行をみせており、これまでに報告された感染者数は8万7,000人以上に達している。また、海外では感染による死者も出ているようだが、NSW州内の患者は回復し、入院治療が必要だった人も少数となっている。
ソース:news.com.au-First monkeypox case found in Sydney since November