【ACT19日】 オーストラリアは2050年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指すが、新たな報告によると、達成には家庭でガスの使用をやめる必要がある。国内の500万世帯以上で現在もガスを使用している。
ガッタン・インスティチュートによる報告「Getting Off Gas(ガスを止める)」は、連邦および各州・地域政府にガスの使用終了日を設定するよう求めるとともに、電気温水器やレンジ、ヒーターを使う家庭に補助金や低金利ローンを提供するよう呼び掛ける。
電気はガスより安く、健康にも良いが、現在も新築住宅に新たにガスがつながれている。国内で新たなガス接続を禁止したのは首都特別区域(ACT)のみだ。
連邦政府は2030年までに二酸化炭素の排出量を43パーセント削減、2050年までに排出量実質ゼロを目指す。
2010年以降、NSW州とACTの住宅用ガス顧客は37パーセント、VIC州は22パーセント増加した。2050年までに排出量ゼロを達成するには、VIC州のみで毎日最大200世帯がガスから電気に切り替える必要がある。ガスから電気に切り替えると10年でメルボルンで1万2,000ドルから1万4,000ドル、シドニーで最大7,000ドルそれぞれ削減できるという。
ソース: news.com.au – Report warns Australians must stop using gas to hit net-zero emissions by 2050