【NSW28日】 オーストラリア国内の一部地域で住宅価格が高騰し、中央価格が14.4%上昇する地域もあることが、住宅価格プラットフォームのプロップトラックによる統計で明らかになった。全国では、2023年上半期で住宅価格は2.3%上昇した。
全国で住宅価格の伸びが最大だったのはNSW州ハールストーン・パーク(Hurlstone Park)で、14.4%上昇の203万7,000ドル、次いでNSW州フェアライト(Fairlight)が13.4%上昇の368万3,000ドル、SA州スミスフィールド・プレーンズ(Smithfield Plains)が13.1%上昇の37万8,000ドルとなった。
プロップトラックのシニアエコノミスト、ポール・ライアン氏は、シドニーは金利の急上昇にもかかわらず経済や雇用は堅調だったことが、CBDに近いサバーブには恩恵となったと分析。さらに、住宅が比較的購入しやすいアデレードやブリスベンなどで高い需要が続いていることが、住宅価格が急騰している背景との見方を示した。
一方、賃貸市場は依然として競争が厳しい状況が続いている。プロップトラックのキャメロン・カッシャー氏は、賃貸物件の空室率やサイト上に掲載される日数も依然として低水準だと指摘。「結果として、家賃も上昇を続けている」と述べた。
ソース:abc.net.au-Property prices continue to rise, several suburbs are experiencing a boom