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気候変動 豪は建設業界などへの影響大

【ACT24日】  オーストラリアの建設業界は、向こう40年間で急激な気候変動による影響で働き方が大きく変わり、生産性の低下にともなう損失額は最大4,230億ドルに上ると予想されることが、連邦政府のチャーマーズ財務相が発表した報告で明らかになった。

報告書は、気候変動によって日中の気温が上昇し、屋外で作業できる時間が短くなり、労働集約型の労働者が特に影響を受けると指摘している。また、2063年までに気温が4度上昇した場合、労働生産性は0.8%低下すると予想。中でも農業、観光、製造、建築などが深刻な影響を受けるもようだ。

さらに、パリ協定が定める目標に達することなく、向こう40年間で気温の上昇を2度以下に抑えられなかった場合、生産性の低下、収穫量の低下、観光業への打撃によって、オーストラリア経済の損失は1,350億~4,230億ドルに達すると警告している。

チャーマーズ財務相は、これまで国内における生産性に対する考え方は必要以上に狭かったと指摘した上で、「生産性に関わる問題は大きく変化しており、問題へのアプローチの方法もこれに合わせて変える必要があると考えている」と述べた。

 

ソース:news.com.au-Tradies to be limited in work if climate change left unchecked, Intergenerational Report says

 

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