【ACT25日】 オーストラリアは、80年代から90年代にかけて成長と繁栄を経験したが、現在はその「運も尽きかけている」と、オーストラリア・ビジネス・カウンシル(BCA)が報告書、「シーズ・ザ・モーメント」で指摘している。国内の若者の健康度が、過去20年間で最低水準となっているという。
報告では、国内の25~34歳の福祉健康が、その他の年齢層から「遅れをとっている」と指摘。OECDによる健康福祉指標「ベター・ライフ・インデックス」でも、オーストラリアは広い範囲でランキングが低くなっており、仕事と私生活のバランス(ワーク・ライフ・バランス)では33位となっている。
特に、多くのオーストラリア人が毎日の通勤に長い時間を割いていることが分かっており、VIC州では4人に1人以上が毎日の通勤時間が片道1時間以上だった。一部の労働者からは、長い通勤時間で家族の時間も持てないとし、在宅勤務の継続を上司に訴える人もいるようだ。
一方、ベンディゴ銀行は従業員に対し、オフィスへの回帰を呼び掛け、「オフィスへの回帰を求めるのは生産性のためではない」と説明。対面のほうが個人と仕事の両方の面で恩恵があると説明を行っている。
ソース:news.com.au-Long commutes driving Aussies’ wellbeing to two-decade low, business lobby warns