【NSW27日】 News.com.auが行ったグレート・オージー・ディベート(Great Aussie Debate)調査で、オーストラリア女性の半数以上が職場でセクシャルハラスメントを受けたことがあると回答したことが分かった。一方、男性の81%は一度も受けたことがないと回答し、男女で大きな差がみられた。
同調査は5万人以上を対象に実施し、仕事から政治に至るまで50問の質問で構成された。このうち、職場で一度もセクシャルハラスメントを受けたことがないと回答した女性は、44%にとどまった。
さらにハラスメントを受けた回数について、女性回答者の16%が少なくとも1回(男性は8%)、24%が1~3回(男性は7%)、17%が5回以上(男性は3%)と回答した。
女性や子どもへの暴力に反対する活動団体、Our WatchのキナースリーCEOは、オーストラリアは依然として女性に対するハラスメントや暴力が「驚くほど多い」と述べ、職場では全ての人が安全にサポートを受けながら尊重されるべきとの見解を述べた。
首相・内閣省の全国男女平等達成戦略委員会によると、国内では業界全体における女性CEOの割合は22.3%にとどまっており、管理職に就いている女性は35.1%、役員は34 %、会長職は18%だった。
オーストラリア人権委員会(AHRC)の性差別コミッショナーのコーディ博士は、ハラスメントの問題は「制度的」なもので「力の不均衡によって引き起こされる」とし、その主なものが男女不平等であると指摘した。
ソース:news.com.au-‘Unacceptably common’: Workplace issue men just don’t face