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NSWナン・ティアン仏教寺院 遺産登録目指す

【NSW1日】   シドニー南ウロンゴンに南半球最大の仏教寺院、ナン・ティアン寺院がある。90年代半ばに建てられて歴史はまだ浅いものの、NSW州の遺産登録が検討されている。

ナン・ティアン寺院は1993年から1997年にかけて建設された。NSW州の遺産登録に認定されれば、2000年のシドニーオリンピックの大釜に次いで若い遺産となる。同寺院のミャオ・ユー高僧は「遺産登録の対象として非常に若いが、州内でも比類がない」と話した。

敷地50ヘクタール超に立つ寺院には、毎年国内外から最大20万人が訪問する。本殿は中国の皇宮建築様式で、唐王朝伝統デザインの8階建てのパゴダ(塔)もある。

70年代から80年代にかけて、東南アジアからオーストラリアにたくさんの人が移民した。ユー師もそのうちの1人だ。

80年代後半、ウロンゴンの地方議会で働くベトナム人女性の母親が「仏様を祈る寺院のあるベトナムに帰りたい」と言ったのが、寺院建設の最初の一歩となった。1990年、当時のフランク・アーケル市長が台湾での会合にシン・ユン導師を招き、寺院の後ろに立つ傾斜地を年間1ドルで100年間貸す契約を交わした。この100ドルは、当時のニック・ボルクス移民相が寺院オープン時に募金している。

ウロンゴン市カウンシルは今月初め、寺院の遺産登録申請を支持すると決定した。ゴードン・ブラッドバリー市長は「世界中から人々をウロンゴンに引き付ける、重要かつ神聖な場所」と表現した。

ナン・ティアン寺院のNSW州遺産登録申請は、多くのアジア系オーストラリア人にとって、文化哲学や自国の伝統とのつながりを維持する重要な橋掛けになる。2012年には、国内で唯一仏教学の高等教育資格を提供するナン・ティエン・インスティチュートが開校した。

ソース:abc.net.au- Nan Tien Temple under consideration as one of NSW’s youngest heritage sites

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