生活

SNS影響も 若者の摂食障害急増に懸念 

【QLD7日】  十代の女子生徒を中心に「摂食障害協定(Eating Disorder Pacts)」が広まっているとして、QLD州の教員が警鐘を鳴らしている。ソーシャルメディア上で極端な食事制限が拡散され、これらを真似た子どもたちが摂食障害に陥るケースが増えているという。QLD州保健省によると、今年1月から7月に摂食障害で治療を受けた0~19歳の子どもや若者は州内だけで1,304人に上っている。

QLD州の教員の一人によると、学校では「ダイエット・クラブ」なるものが拡大しており、子どもたちがお互いに摂食障害を助長していると指摘。「このようなことは初めてだ」と危機感を示した。

教員はさらに、太りたくないために6歳で摂食障害となった子どもや、体型を隠すためにジャンパーを脱ぐことを拒否し体調を崩して気を失った子どもがいると明かし、学校で教えられる教科を通じ、子どもたちが食品や身体に対してネガティブな考え方を持つようになっている場合もあるとの見解を示した。

また、教員は虐待や自傷行為については知っているが摂食障害については訓練を受けておらず、ポジティブな身体のイメージを育てることが重要視されていないとして、カリキュラムの抜本的な見直しが必要と訴えた。

QLD州のグレース教育相は、食に関してネガティブで現実的な問題があると認めた上で、ボディ・イメージと自尊心の問題について明確に記述するよう、州内の学校カリキュラムを改訂したことを明らかにした。

 

ソース:news.com.au-Queensland health data: ‘Eating disorder pacts’ at Australian schools

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