【NSW25日】 豪統計局(ABS)が25日に発表したデータによると、第3四半期(7~9月)の総合インフレ率は1.2%と前期の0.8%から上昇し、依然としてインフレ率が高止まりしていることが分かった。豪準備銀行(RBA)のミシェル・ブロック総裁が利上げを継続する可能性が高まっている。
ABSによると、第3四半期はガソリン代や家賃、電気代の上昇がインフレ率上昇の背景とみられる。年間の総合インフレ率は5.4%と前期の6%から低下したが、四半期の消費者物価指数(CPI)は1.1%上昇し年間では5.3%上昇という、エコノミストによる予想を上回った。
ABSの最新統計がブロック総裁にとって懸念されるものであることは明らかで、RBAが来月7日に開く理事会で、政策金利を4.1%から4.35%に引き上げる可能性は高くなっている。
ブロック氏は24日夜にシドニーで開催されたビジネス・カンファレンスで、「インフレ見通しが大幅に上方修正された場合、理事会はさらなる利上げを躊躇しない」と述べ、利上げに踏み切る可能性を繰り返し述べた。
イスラエルとハマスの戦争勃発後、市場で主要な位置を占める原油銘柄の一つであるブレント原油の原価は1バレル88ドルに迫り、自動車の利用者はガソリン代に1リットル当たり2ドル以上を支払う状況だ。紛争がエスカレートしイランや米国を巻き込んだ場合、原油価格はさらに上昇し、世界の石油市場はさらに混乱する危険がある。
ソース:news.com.au-Reserve Bank’s rate hikes may not be over, inflation data reveals