【VIC30日】 メルボルン中心にある空きビルが新たに公営住宅に生まれ変り、都市部の路上生活者の住居となる。
リトル・バーク・ストリートにある6階建ての空きビルは、路上生活者用のステュディオ・アパートメント“メイク・ルーム“に生まれ変わる。現在カウンシルが保有し、過去に電力供給用建物として使われた。VIC州政府、メルボルン市、慈善団体などが連携し、最大で50人が最長12か月居住する。
各階に10室を設け、各部屋に寝室、簡易キッチン、オンスイートの浴室がつく。一つの階はホームレスを経験またはホームレスの危機にある女性専用階。12か月の滞在期間終了時に、全員が長期住宅施設に移動する支援を受けられる。屋上には庭を設け、住人らがガーデニングなど社会活動をする場を設ける。さらに、住人向けに保健や酒、薬物、メンタルヘルスに関わるサポートも提供する。
メルボルン市のサリー・カップ市長は、「VIC州の暫定宿泊施設の新たな基準になる」「住居とサポートがあれば、再び生活を自分でコントロールできるようになる」と述べた。
2021年の国勢調査によると、メルボルンで130人が路上生活をしていた。このうち15パーセントは15~25歳の若者で、5パーセントが先住民。人口のうち先住民が占める割合はわずか0.5パーセントにすぎないことから、先住民のホームレス率が高いと言える。
ソース: news.com.au – New social housing for rough sleepers in city’s CBD