【QLD18日】 QLD州政府のマイルズ首相は18日、大手スーパーマーケットのコールズやウールワース、アルディの役員らと面会し、食料品価格の高騰および農家など生産者への卸売価格の低下について説明を求める見通しだ。
コールズとウールワースは2022/23年度に10億ドルの利益を計上しているにもかかわらず、農家や生産者に支払われる卸売価格は低下。一方、食料品価格は下がっていないことから、マイルズ首相は、「州民はスーパーマーケットによる行動を非常に注意深く見守っていることを知ってもらいたい」と述べた。
同首相は今月初め、大手スーパーマーケットに対し、「牛や羊の肉の価格は、過去一年間で60~70%低下したにもかかわらず、州民はこれらの肉の価格に比例した値下げ」の恩恵を得ていないと指摘。価格の決定には「様々な要因」があることを理解するとした上で、この件についてより詳細に議論することを求めるとしている。
一方、連邦政府のアルバニージ首相は、スーパーマーケットの価格規制や農家への支払い方法を規定する食品・食料品行動規範について、独立機関による見直しを開始した。さらに同首相は、「スーパーマーケットの利益を見れば、事実上、市場で大きな支配力を持つ2大企業が存在することがわかる」と述べ、競争を促進するため、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)の権限拡大を指示する姿勢を示している。
ソース:news.com.au-Queensland Premier Steven Miles to meet with supermarket bosses over pricing concerns