ビジネス

低排出車両を販促 ユートやSUVの価格上昇懸念

【ACT4日】   連邦政府は4日、来年実施予定の自動車の燃費基準について発表した。排出量が低度およびゼロの車両の販売を増加させる狙いだが、国内で人気のユート車やSUVの価格が上昇する可能性が懸念される。

予定される燃費基準によって販売が禁止される車種はないが、全輸入車両の平均排出量が上限を上回ると、自動車会社に罰金が科せられる。排出量の上限は2025年以降引き下げられ、2029年には60パーセント以上削減される。これにより、自動車会社は排出量がゼロまたは低いモデルの販売を強いられ、人気のユート車やSUVの販売を削減せざるを得ない。

国内の人気車種はすでに排出量の上限を上回っており、特定の車種が廃止される恐れや、低排出の代替モデルが登場するまで価格が引き上げられる可能性が指摘される。フォードのエベレスト、レンジャー、日産のパトロール、パスファインダー、三菱のトライトン、トヨタのランドクルーザー、プラド、ハイラックスはすべて基準排出量を上回る。

基準導入まで時間がなく、短期間で輸入車種の変更を強いられるのも業界にとって不安材料だ。

燃費基準を持たないのはオーストラリアとロシアのみ。政府によると、低排出の車両を増やすことで、2050年までにガソリン代、維持費、排出量削減の利点が技術費用やエネルギー、コンプライアンスを965憶ドル分上回る。

野党保守連合は、国内で人気の車種が手の届かない価格になる可能性があるとして、費用を最小限に抑え、排出量を削減し、消費者の選択肢を最大限にするバランスが大切だと訴える。

ソース:news.com.au – Pollution caps set to force car manufacturers to supply low emission alternatives

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら