【ACT28日】 オーストラリアの1月消費者物価指数(CPI)上昇率は3.4%と予想の3.6%を下回り、前月から横ばいだったことが、豪政府統計局が発表した最新統計で明らかになった。豪準備銀行(RBA)による利上げが効果を表し始めているとの見方が強まり、早期利下げに期待が高まっている。
統計によると食品・非アルコール飲料が4.4%増、住宅が4.6%増、アルコール・タバコが6.7%増、保険・金融サービスが8.2%増だった。これらの上昇はホリデー・宿泊が1月までの1年間で7.1%低下し、消費者が国内外旅行を控えたことで相殺された。賃貸料は1年間で7.4%上昇した。
RBAが物価上昇の目安として注目するトリム平均値は前年比3.8%上昇し、12月の4.0%上昇から鈍化した。
RBAは3月18日と19日に次回理事会を予定しており、今回の物価指数も参考となる。RBAは昨年11月の理事会で金利を12年ぶりの高水準となる4.35%まで引き上げたが、今回の結果を受けて3回連続で金利を据え置くとの予測が広まっている。
最新の予測では、RBAは消費者物価の上昇率が2025年後半までインフレ目標の2~3%を上回るとみている。
ソース:news.com.au-Inflation holds steady in January bolstering rate cut hopes