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政府は大手スーパー2社の解体否定 代わりにACCCが調査

【ACT29日】  連邦政府のアンドリュー・リー競争・慈善・財務相補佐は29日、小売大手のコールズとウールワースの二社独占を解消するために強制的な分割権を導入することについて、あらためて否定的な態度を示した。代わりにオーストラリア消費者・競争委員会(ACCC)を通じた調査を開始すべきとしている。

リー氏は、分割権は他国でほとんど使われておらず、より良い価格を消費者に提供することが目的であれば、主要な手段の一つとはいえないとし、「代わりにACCCを通じ調査を開始する」と述べた。

豪政府統計局(ABS)によると、食品とノンアルコール飲料の価格は過去2年間で14%上昇するなど、価格高騰が続いている。大手小売りチェーンが価格吊り上げを行っているとの告発がある中、小売り店の価格設定問題についてACCCによる見直しを含め多くの調査が行われている。

ACCCは29日に発行した問題提議文の中で、誤解を招く価格設定、シュリンクフレーション、データとプライバシーに関する懸念について調査を行うことを明らかにした。また、農家が受け取る商品価格と消費者がレジで支払う小売価格との間に格差があるとして、サプライヤー側の懸念についても調査する予定だ。

中間報告書は8月31日以降となり、報告書の完成は2025年になる見通しだ。

 

ソース:news.com.au-Labor resisting demands to break up Coles, Woolies as competition watchdog releases issues paper for inquiry

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