【VIC1日】 モリソン政権が新型コロナウイルス流行中に行ったスーパーアニュエーションの早期引き出し策により、数百万人の老後の生活が劇的に悪化すると予想されることが、非営利団体のスーパー・メンバーズ・カウンシルによる最新の調査で分かった。
早期引き出し策では、制限のもとで退職金を最高2万ドルまで引き出すことが出来た。例えば早期引き出し策を利用し全額を引き出した30歳の人は、退職後に手にする資金は引き出さなかった場合より9万3,600ドル少ない額になるという。また、早期にスーパーアニュエーションの貯蓄を切り崩した人たちの生活を支援するため、今後60年間で約850億ドルが拠出される見通しだという。
スーパー・メンバーズ・カウンシルのミーシャ・シューベルトCEOは、「政府によるジョブキーパー支援が始まる前、多くの人が退職金を犠牲にして自活することを勧められたが、その結果、多くの人が退職後に著しく貧しい生活を余技なくされるだろう」と述べた。さらに、納税者は今後、数十年にわたって負担を負うことになるとの見解を示した。
早期引き出しを利用した72万5,000人のうち、約45%が25歳以下、70%が30歳以下だった。分析によると、現在20歳の若者はより多くの退職金を補うため、約3,000ドルの追加税金を支払うことになるようだ。
ソース:news.com.au-‘Significantly poorer’: New analysis shows early pandemic super scheme could leave taxpayers $85bn worse off