【NSW4日】 NSW州で昨年、経口避妊薬(ピル)の反復処方と尿路感染症(UTI)治療薬が、かかりつけ医(GP)を通さず薬局で入手できるようになった。これによりGP訪問が1万2,000回以上減少した。
NSW州で、尿路感染症の治療薬は昨年5月、避妊ピルは同9月から試験的に薬局で入手できるようになった。当初の予想を上回る、州内の薬局およそ1,200店が参加している。公費(バルクビル)でないGPの平均診察料が40ドルであることから、患者の自己負担も48万ドル削減された。
薬局で尿路感染症の治療薬は1万1,296件、避妊ピルは854件処方された。今後さらに、膿痂疹と帯状疱疹の治療薬の処方も薬局で可能になる。
オーストラリア医療協会(AMA)の調査によると、2009年から2019年にかけてGPの訪問は58パーセント増加したのに対し、2031年までに国内でGP1万600人以上が不足する。
パーク州保健相は「基本的な薬が薬局で処方されるようになり、患者は時間を節約し、GPの負担も緩和できる」「ヘルスケアを安全に効率よく提供できるよう、常に模索している」と話した。
オーストラリア薬局組合NSW州支部のデイビッド・ヘッファーナン会長は「薬剤師のスキルアップによって、毎日のヘルスケアがより安価でアクセスしやすくなった」「GPの予約を数週間待つことなく、最寄りの薬局で治療が受けられる」と話した。
ソース: nsw.com.au – NSW Pharmacy Trial diverts 12,000 GP visits for contraceptive pill scripts and urinary tract infections