【ACT26日】 国内大手銀行のウエストパックは、詐欺被害を防ぐ目的で新たに人工知能(AI)による質問を導入した。ネットバンキングおよび同銀行のアプリ内で作動する。
オーストラリア統計局(ABS)によると、過去3年で詐欺被害数は人口のおよそ2.5パーセント(51万4,000人)にわずかに減少した。
ウエストパックは、金融犯罪専門家500人以上のチームによって過去2年で4憶ドルを詐欺被害から防いだ。同銀行は26日、AIによる質問を加えてさらに防御策を強化したと発表した。不審と考えられる支払いに警告が付き、「これは投資ですか?」「この送金は友人宛てですか?」などAIによる質問が出て、同銀行が回答を分析する。
ピーター・キングCEOは「国内でも初の試みで、詐欺のリスクが高いと考えられる支払いに対し、重要な摩擦となる」「防御策によって過去1年の被害額は著しく下がったものの、詐欺師は毎月数百万ドルを顧客から盗み取っている」と話した。
オーストラリア競争・消費委員会(ACCC)によると、2022年の詐欺被害額は5憶6,700万ドル、2023年は4憶7,600万ドル。35~44歳の被害が最も多く、この世代全体の3.5パーセントが被害に遭っている。一方、被害額では65歳以上が最も大きい。
詐欺の種類で最も多いのは売買詐欺。カード詐欺も、昨年国内で15歳以上の8.7パーセント(およそ180万人)が被害を受けた。
ソース: news.com.au – Westpac launches ‘innovative’ AI questionnaire in scam fight