【VIC27日】 通信大手テルストラのヴィッキー・ブレイディ―CEOは27日、今月1日に発生したトリプルゼロ(000)のサービス停止の原因について、「技術的な欠陥」だったとし、同社のバックアッププロセス問題とその場の勢いで発生した通信エラーによるものであったことを明らかにした。
トリプルゼロに問題が発生した際、技術チームが直ちに問題の原因究明と解決に乗り出し、トリプルゼロ担当チームはバックアップ・プロセスを実施した。バックアップ・プロセスはオペレーターが通報者の所在地を確認し、該当する緊急サービスに主導で接続するというもの。
午前3時30分ごろに停止したサービスでは、494件の通報のうち346件が接続に成功したが、バックアップ・データーベースに誤った電話番号があったため、残りの127人の通報者は緊急サービスに接続されなかったという。
テルストラは13分以内にエラーを特定したものの、ブレイディCEOは「緊急サービスオペレーターの連絡先が正しいことを確認するのは基本的なことで正しく行うべきだった」と述べた。最終的には90分以内に通常のトリプルゼロ・サービスが再開された。
さらにブレイディCEOはサービス停止の影響を受けた人々、特に心肺停止を起こし死亡した男性の家族にあらためて謝罪。「我々は何が起きたかを理解し、過ちから学び、すべての国民がトリプルゼロを信頼できるよう改善するために迅速に取り組んできた」と述べた。
ソース:news.com.au-Telstra boss Vicki Brady issues grovelling apology over triple-0 outage