【NSW20日】　　　シドニーの画家が、モデルの女性らにレイプなど強制わいせつ行為を働いたとして有罪を認めた。被害者らは、ロックスにある同画家が手掛けた壁画を撤廃するようシドニー市に求める。

NSW州地方裁判所で20日、画家のピエール・モル被告（59）は、モデルとして雇った女性3人に強制わいせつ行為を働いたとして有罪を認めた。モル被告は犯罪について、「人間の体を理解するという生涯にわたる目的」「画学生の女性らも研究に献身すべき」と釈明した。

モル被告は2015年、インターネットサイト「ガムツリー」で募集した3人の女性モデルをレイプしたとして有罪判決を受けた。来年8月に執行猶予を控えていたが、このほどさらに3人の女性が被害を受けたと名乗り出た。モル被告は20日、同意なしの性行為2件および強制わいせつ3件で有罪を認めた。7月に最終判決を受ける。

被害を受けた女性らは、2006年にモル被告が描いたロックスの壁画を取り外すよう求める。ジョージ・ストリート沿いの店の横側に描かれた壁画は、”ブラウン・ベア・レーン”と呼ばれる。署名サイトのChange.orgには壁画の撤廃を求めて1,500人以上が署名した。被害者の1人は「シドニー市内で、連続レイプ犯の絵画が称賛されるのはよくない」「性犯罪を生き抜いた被害者に対して不公平」と述べた。

モル被告は2000年代初頭、ブルネイ国王のリクエストで南半球最大の壁画を描いて注目を浴びた。

ソース：news.com.au -‘Should not be celebrated’: Victims call for rapist’s mural to be removed