【NSW23日】 NSW州と首都特別地域(ACT)キャンベラの一部地域で23日午前6時41分、マグニチュード3.8の地震が観測された。地震学研究センターの報告によると、地震はゴールバーン(Goulburn)から36キロメートル地点で発生しており、近隣住民から、「小さなうなり音」や「家全体が揺れた」などの報告が寄せられているという。
Towrangの住民は2GBのラジオ番組に出演し、家全体が7~10秒間揺れたため「電車かと思った」と語った。また、Lagganの住民は「トラックが家にぶつかった」ような地震で大きな音がしたと話した。
この他、キャンベラの方面から「地鳴りを感じた」、「ゴロゴロという音が聞こえ、家が揺れた」などの声が寄せられた。
オーストラリア地質科学研究所は、今のところ余震は観測されていないが、「可能性はある」としている。シニア地震学者のハディ・ガセミ氏は今回の地震について、「浅い小さな地震」としており、地域内の広範囲で揺れを感じられたと述べた。
ガセミ氏はまた、多くの人が今回の地震を体感したとする一方、「この地域では過去20年間で250回の地震が起きているが、その多くは気づかれていない」、「このうちマグニチュード3またはそれ以上の地震は20回にとどまっている」と述べた。
地球科学研究を行う政府機関、ジオサイエンス・オーストラリアの広報担当者は、今回の地震に関してこれまでに410件の報告があったことを明らかにした。国内では今年3月、シドニー西部とブルーマウンテンズでマグニチュード3.6の地震が発生している。
ソース:news.com.au-Light earthquake strikes New South Wales