【QLD30日】 日本の伝統楽器の琴を使って、オーストラリアで障がいを持つ子どもを支援する日本人女性がいる。
ハガティたかこさんは、ブリスベンの特別学校で障がいを持つ子どもたちにボランティアで琴を教える。子どもたちの運動能力向上と感情の制御に役立てる。ハガティさんは「琴には視覚障害者用の楽器として長い歴史があります」と話す。過去40年に学んだ琴のレパートリーのうち、およそ85パーセントは視覚障害の音楽家によって作曲されたという。
琴の起源は7世紀に遡り、現在は13本の弦が主流だ。ハガティさんは、特別学校に通う子どもたちが最大の成果を得られるように、様々な教え方を取り入れる。“歌の表記“として、楽譜を読むのでなく耳でレパートリーを学ぶのもその一つだ。「日本語音節に合わせて音のイメージをつかみ、そのイメージを合わせて楽器を弾きます」と話す。ハガティさんは現在、他の教師が障がいを持つ子どもに教えられるよう特別に構成した音楽プログラムを作成中で、この分野で博士号を終了させる段階にある。「独特な音楽と独特な音を経験し、皆が楽しい時間を経験できることに焦点を充てている」「幸せな空間と前向きな結果を作るのが、非常に大切」と話す。
ハガティさんは6歳で琴を習い始め、2005年にオーストラリアに移ってからもソロやグループで演奏を続けている。「移民として新しい環境に慣れようとするとき、多くの場面で自信を失いがちだが、誰にも自分の居場所がある。私の場合は音楽で、大きな強さを与えてくれる」と話した。
ソース:abc.net.au – Ancient Asian musical instrument helps empower children with disabilities