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ウーバーが乗車料金値下げ ドライバーにより厳しく

【ACT6日】   配車サービスのウーバーは、来月から乗車料金を最大で5パーセント値下げする。利用増加を狙うものだが、ウーバーの運転手らからは、“さらなる搾取“と批判の声が多い。

ウーバーは運転手らに対し先週、8月7日からの乗車料金変更についてメールで発表した。現在、運転手の稼ぎから27.5パーセントがウーバーに渡る。運転手はさらに、物品・サービス税(GST)も手取りから支払わなければならない。

ギグエコノミーの運輸業界で働く労働者を対象に昨年行われた調査によると、運転手の4分の3が長時間勤務し、フルタイム労働者の3分の2で最低賃金を下回っている。あるドライバーは、「あらゆる物価が高騰し、誰もが稼ぎを増やそうとしている中で、ウーバーは私たちの稼ぎが減ってもいいと考える」「収入減を補うために勤務時間を増やせば走行距離も延びる。ウーバーはガソリン代を5パーセント減らすようガソリン会社に頼むのか?」と話した。

運輸労働組合(TWU)のマイケル・ケイン書記官は「最も脆弱で少ない賃金の労働者が、再び賃金をカットされる」「前保守連合政府が10年にわたって労働者を保護せず、ギグエコノミーを放置してきた結果だ」と批判した。

今年2月、配車サービスの労働者を対象とする基準設定の権限をフェアワーク委員会に与える法案が、世界で初めて連邦議会で可決された。TWUは業界関係者らに対し、法が施行され次第直ちに最低基準を設けるよう呼びかける。

ソース:news.com.au – Uber announces major price change

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