【ACT18日】 オーストラリア消費者競争委員会(ACCC)は、スーパーマーケット大手のコールズ、ウールワース、アルディの3社に対し、備蓄されている軟質プラスチックのリサイクルを進めることを一時的に許可した。3社は2022年11月にリサイクル回収プログラム「レッドサイクル(REDcycle)」が破綻したことを受けて創設されたソフト・プラスチック・タスクフォースを介してリサイクルを進める。
レッドサイクルは、コールズやウールワースと過去10年間にわたってリサイクルプログラム契約を結び、2,000万ドルの収益を上げていたが、数千トンのプラスチックの保管料を支払えず債務超過に陥った。ウールワースとコールズはその後、オーストラリア全土で保管されている数トンの軟質プラスチックの責任を負うと発表した。
一方、タスクフォースは国内で軟質プラスチックを処理するリサイクル業者を見つける役割を担い、リサイクルプログラムに参加する業者と契約を結んでいたが、備蓄されたプラスチックのほとんどは保管されたままとなっていた。
ACCCのミック・キョウ副委員長は、リサイクル業者が処理を開始したのは今年に入ってからだとし、「備蓄を埋め立て地に残さないことが重要であり、このような暫定的な認可によってスーパー各社は緊急性をもって、混乱なく処理することが可能になる」と述べた。
気候変動・エネルギー・環境・水質省によると、オーストラリア人は年間700億個の軟質プラスチックを使用すると推定される。年間のプラスチック消費量のうち約100トンが使い捨てプラスチックで、そのほとんどが埋め立て処理をされており、リサイクルされたのは13%にとどまっている。
ソース:news.com.au-ACCC authorises supermarkets to push on with soft plastics recycling program