【NSW28日】 NSW州で、賃貸住宅の所有者が正当な理由なしに賃借人に立ち退きを求められなくなる。
ミンズ州首相は27日、「NSW州で賃貸生活をする誰もが不安な状況だ。借り手と貸し手の権利のバランスを取り、安心が得られるようになる」と話した。
提案された変更のもと、一定期間で契約した賃借人は理由のない立ち退きから守られる。貸し手は、借り手が契約違反または物件を損傷したと証明しなければならない。立ち退きの正当な理由として他に、支払いの停滞、住宅の売却または著しい改装および補修、借り手が安価な賃貸物件プログラムの対象資格を持たなくなった場合などがあげられる。
同州で若者の住宅とホームレス問題を担当するローズ・ジャクソン大臣は、「賃借人は長い間、雇用の確保や家族の形成、地域とのつながりを作るのに難しい状況に置かれてきた。家賃を払って家の手入れをする賃借人は、立ち退きの不安にさらされることなく、安心に値すべきだ」と述べた。
国内で首都特別区域(ACT)、SA州およびVIC州も同様に、理由のない立ち退きを違法としている。
NSW州政府によると、同州の人口のおよそ33パーセントが賃貸物件に住み、2016年から17.6パーセント増加した。平均家賃は過去12か月でおよそ7パーセント上昇した。
ソース: news.com.au -‘Peace of mind’: NSW to end ‘no-grounds’ evictions as vacancy rates plummet