【NSW1日】 シドニーのバランガルーで人気を集めてきたシーフードレストラン、シーラス・ダイニング(Cirrus Dining)が今年9月1日で営業を終了することが明らかになった。同レストランの共同創業者であるブレント・サベージ氏とニック・ヒルデブラント氏が1日、声明で発表した。
閉店の理由について両氏は、「賃貸契約を延長したかったが、新しい地主との間で合意に至らなかった」とし、閉店の決断は「ほろ苦いものだ」と述べた。ただ、「閉店する決定を下したことで、新しいチャンスへの扉が開かれた」として、近日中に何らかの発表を行うことを明らかにした。
バランガルーでは今年5月、メキシコ飲食店のテキーラ・デイジーが生活費高騰の影響で閉店。日韓ポップアップレストランのスート(Soot)も早い段階で閉店した。
サベージ氏とヒルデブラント氏は、閉店までの1か月を「祝う」ためにいくつかのイベントを開催するとしており9月1日まで通常通り営業を続ける。
オーストラリアの外食産業専門雑誌などの編集長を務めるクリシア・ボンコフスキー氏は、「好きなものを失ってから気が付くのでは遅すぎる」と述べ、シーラスの閉店で生活費高騰による圧力を受けているホスピタリティー業界を支援していくことがいかに重要であるかをあらためて示したと話した。
ソース:news.com.au-‘Bittersweet’: Sydney fine-dining restaurant Cirrus Dining to close