ビジネス

果物直売ビジネスが人気 高効率で高収益

【NSW3日】  オーストラリアの果物農家では、大手スーパーマーケットとの厳しい条件による、利益の上がらない取引を避けて、買い物客に果物を直接販売するビジネススタイルが人気を集めているようだ。

NSW州リベリナ・ハイランズでりんご農園を営むムアットさん一家は、全収穫量の約20%を消費者へ直売している。直売からの収益は全収益の約半分を占めるという。ムアットさんによると「仲介人」を置かず梱包料金も節約できることから、買い物客にも新鮮な商品を届けられることが利点だ。

また、ワガワガ市街地でいちご農園を営むカシェンさん一家は、他の農家からスーパーマーケットを避けることが成功のカギと聞かされた。カシェンさんの娘は古い品種のイチゴを副業として1万株栽培して完熟いちごのいちご狩りビジネスを開始。アイスクリームやパイ、ジャムなどのいちご製品を作るカフェを併設するなど多角化を進めている。

連邦政府は現在、国内のスーパーマーケット業界における販売価格と卸売価格などの関係について、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)に対し一年間の調査を行うよう指示している。

モウアット氏は、大手スーパーは果物が高品質で高収量であることを求めてくるため、「2大スーパーのどちらかだけに依存しなければならなかったら、ビジネスとして成り立っていかなかったと思う」と述べ、ACCCによる調査を歓迎すると話した。

 

ソース:abc.net.au-Pick-your-own farms are becoming increasingly popular with growers and customers

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら