【SA28日】 SA州政府は、未成年者に対するベイプやたばこの違法販売を取り締まるため、子どもを使った「おとり捜査」を可能とする法案を提出する見通しだ。同州では18歳未満にベイプやたばこを販売することは法律違反となっている。
SA州政府が提案する法改正は、違法なベイプやたばこ市場を取り締まるための改革の一環として提案された。同州のピクトン保健相は未成年を相手に違法取引を行っている小売業者を摘発するため、政府として「管理された作戦」を実施する方針で特別な権限が必要だと説明した。
また、SA州のキャンベル消費者問題担当委員は、この作戦で子どもたちがどのように利用されるかについて「具体的な詳細」は言えないとする一方、おとりを使って「試験的に購入する」というコンセプトは「何年も前から」あったと述べた。また、「正しいことをせずに販売し続けるのであれば、我々も自由に実施出来る作戦が多数ある」と応じた。
一方、SA州グリーンズ(緑の党)のシムズ下院議員は子どもを捜査に参加させることについて、「倫理的に重大な問題がある」、「潜在的なリスクはないのか」と述べ、子どもたちをどのように捜査に参加させるのか、報酬は支払われるのかなどについて明らかにするよう求めた。
SA州のマリナウスカス首相は、若者が喫煙を覚えたことで社会に痛みがもたされたと指摘し、摘発は子どもたちがベイプ中毒になるのを防ぐことが目的と説明。子どもはしかるべき人から同意を得る形で慎重に採用すると述べた。
ソース:abc.net.au-Vaping crackdown could involve ‘sting operations’ in which children are sent undercover into shops