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豪失業率は「緩やか上昇」 移民や人口増で 

【ACT11日】  豪準備銀行(RBA)のチーフエコノミストのサラ・ハンター氏が11日、経済フォーラムに出席し、現在の失業率は高い移民水準と人口増加により保護され「緩やかな上昇」を続けるが、雇用市場は依然として力強く、インフレを煽っているとの見解を示した。クリスマス前に利下げが行われる可能性は極めて低いとみられている。

ハンター氏は、「インフレ圧力が続くようであれば、経済市場と労働市場で需要が過剰になっていることを示唆しているかのかもしれない」と述べた。22年7月30日ぶりの低水準となる3.5%まで低下した失業率は、7月時点で4.2%まで上昇した。一方、インフレ率はRBAが目標とする2~3%を上回っている。

ハンター氏は、雇用も引き続き増加すると予想されるものの、人口増加よりもそのペースは遅いとして、「失業率を含む雇用不足の指標は、今後緩やかに上昇を続けGDP(国内総生産)の成長ベースが経済の機長的な成長ペースとほぼ一致するように、回復につれて安定すると予想される」と話した。

一方、RBAのブロック総裁は現在のインフレ対策は若年層や低所得世帯に対し不釣り合いな影響を及ぼしており、借り手の約5%が「キャッシュフロー不足」に苦しみ、家計が「大きな痛みを伴う調整」を余儀なくされていることを認めた。

 

ソース:news.com.au-Unemployment has increased, but not enough to tame inflation: RBA

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