【NSW21日】 シドニー市内で今週末にストライキを行うと告知していた鉄道・トラム・バス労働組合(RTBU)に対して、州政府は週末の公共交通機関を無料にすると発表し、同組合は数時間後にストライキを撤回した。
RTBUは、シドニー西部へのメトロ建設に伴い、主要路線が1年間閉鎖されることをめぐる争議で、今週末シドニーで行われるスポーツ試合にストライキを行う予定だった。政府、シドニー・トレインズ、NSWトレインズの3者で新企業協定をめぐる交渉が6月から行われているが、交渉の行き詰まりが今回のストライキの主因とされている。
同労働組合は250件もの要求を訴えており、その中で一番懸念しているのは、バンクスタウン線がメトロ線に変更される間、12ヶ月間運休になることだとしている。組合は、運休中に労働者の仕事シフトが変動されることを望んでいない。キャンプシーとバンクスタウン間の閉鎖の第一段階は、土曜日から開始され、残りの路線は9月30日に閉鎖される予定となっている。
州政府は閉鎖するために労働組合の同意が必要となり、遅延が発生すれば、1日300万ドル規模のプロジェクトが吹き飛ぶ可能性がある。また、同組合はシドニー・トレインズの有資格運転手をメトロの全列車に配置、電車の運賃を一律50セントにすることを要求している。これはQLD州がバス、電車、フェリー、トラムの運賃をすべて50セントに引き下げたことを受けているが、NSW州政府は、シドニーの公共交通機関は補助金が多すぎるため、運賃を50セントに引き下げることはできないとしている。
ソース:news.com.au – The union pulled its threat just hours after the state government announced all train fares would be free over the weekend.