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民泊など短期貸し出しを規制 NSW州バイロン・ベイ

【NSW24日】   NSW州北部バイロン・ベイで24日から、別荘や民泊などの短期貸し出しは年60日を上限とする。違反すれば罰金最大1万2,000ドルが科せられる。

24日から、バイロン・ベイの一部で別荘などの短期貸し出しが年60日に上限される。住民らは長年にわたり、ホストのいない短期貸し出しを規制するよう求めてきた。AirbnbやStayzなど大量の予約を扱う宿泊サイトでは、すでに統合されている。投資家に、短期貸し出し目的で住宅を購入させないようにする狙いだ。多くの住宅が賃貸市場に参入すると期待されるとともに、経済効果も清掃業や洗濯業に集中することなく拡大されると予想される。

マイケル・リオン市長は「州政府と連携し、貸し出し日数が正しく登録されるのを確認する」と述べた。最近も、これまで上限とされた年180日に違反した物件の持ち主に対して罰金1万2,000ドルが科せられた。

バイロン・ベイはNSW州で初めて、休暇用宿泊物件を賃貸市場に戻すための規制を導入した。同地域のホームレス率は全国でも最悪の一つ。今年2月の年次調査で、同地域のホームレスは昨年比16パーセント増の348人と報告された。シドニー市は208人だった。2022年、バイロン・ベイでAirbnbに広告に出された物件は19パーセント増加した一方、長期賃貸物件は34パーセント減少した。

国内外から毎年200万人以上が同地域を訪問しており、今回の規制が観光経済に大きな打撃を与えると懸念の声もある。国内とニュージーランドのAirbnbで公序を担当するマイケル・クロスビーさんは「ニューヨークで同様な規制を導入したが、ホテルの価格が高騰しただけで、賃貸物件数や値ごろ感に改善はみられなかった」と話した。過去12か月、バイロン・ベイでAirbnbの利用者による支出は2憶ドルを上回った。

ソース:news.com.au -Byron Bay begins 60-day cap on short-term holiday rentals

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