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通信関連の苦情減 問題解決にかかる日数は増

【ACT2日】  オーストラリアで2023/24年度の通信メディア関連の苦情件数が89万9,691件に減少したことが、オーストラリア通信メディア局(ACMA)が発表した最新統計で明らかになった。前年度は103万7,823件だったが今年度はこれから13.3%減少した。

統計によると、顧客の問題が解決されるのにかかった日数は平均6日で、前年の5.2日から増加したことも分かった。

ACMAで消費者部門を統率するサマンサ・ヨーク氏は、電話やブロードバンド・サービスが寸断されると生活やコミュニケーションに影響が及ぶと強調し、特に問題解決にかかる日数が増加したことをうけ、これを改善することに「より重点を置く」よう呼びかけた。

連邦政府のローランド通信相は、サービスに問題があっても苦情処理プロセスを信頼しておらず申し立てを行わない人も多いと指摘。苦情件数の減少は顧客が苦情処理プロセスに対する信頼の喪失を示している可能性があるとし、「国民は信頼のおける解決手段を享受できるべき」と述べた。

一方、業界団体のコミュニケーションズ・アライアンスのコールマンCEOは、「国内では4,500万件以上のモバイルおよびブロードバンド・サービスが利用されているが、電気通信産業オンブズマンに寄せられた苦情は5万7,000件未満だ」と述べ、顧客がほぼ毎日利用していることを考えれば非常に低い数字との見解を示した。

 

ソース:news.com.au-ACMA reports telcos took longer to respond to complaints, overall complaints down

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