【ACT3日】 オーストラリアで最大200万人近くの人が、銀行から合計2,800万ドルの払い戻しを受けることが分かった。オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の調査から、コモンウェルス銀行、ウエストパック銀行、ベンディゴ・アンド・アデレード銀行、ANZの4銀行が、数百万人に上る低所得者の顧客に対し手数料の高い口座を割り当てていたことが判明したという。
すでに払い戻しが行われた顧客もおり、コモンウェルス銀行の顧客の一人はソーシャルメディア上で、「たった今475.49ドルが支払われ困惑しているけれど、嬉しい(笑)」とコメントした。また、「777.64ドルが支払われたけれど、何が起こっているのかさっぱり分からない」とコメントした。
ASICのカークランド・コミッショナーによると、ほとんどの銀行が「オプトイン」することで低手数料のオプションに切り替える困難な方法のみを提供していたと指摘。銀行は低所得の人々にさらなる金銭的ストレスを与えたと述べた。また、銀行は顧客が遠隔地に住んでいても容易に切り替えが行えるようにすべきと指導した。
指摘を受けた銀行は今後、20万人以上の顧客を低手数料口座に移動させ、これにより顧客は年間当たり約1,070万ドルを節約できると考えられている。今後18か月にわたり払い戻しが行われる予定だ。
ソース:news.com.au-Commonwealth Bank, Westpac, Bendigo and Adelaide Bank and ANZ to refund customers after overcharging