【NSW13日】 オーストラリアでは新型コロナのパンデミック以降、賃貸住宅を借りる人が支払う家賃が年間当たり1万5,000ドル増加していることが分かった。住宅危機を解決するための全国キャンペーン、「エブリバディーズ・ホーム」の報告で明らかになったもので、特に首都圏で大幅な増加となっている。
都市部における家賃は、4年前と比べて戸建て住宅で年間当たり平均1万4,700ドル増、集合住宅で9,600ドル増となった。特にシドニーとパースで増加が著しく、パースは戸建て住宅の家賃が1万8,304ドル増、シドニーは1万8,512ドル増だった。
集合住宅の家賃を都市別でみると、アデレードが平均1万192ドル増、ブリスベンが1万348ドル増、シドニーが1万452ドルといずれも平均を上回った。
エブリバディーズ・ホームの広報担当のアジーズ氏は、オーストラリアに住む人にとって生活費の最大の支出は住む場所を維持するための家賃だと指摘。「家賃の高騰は人々を深刻な住宅ストレスやホームレス状態に追い込んでいる」と話した。同氏はまた、公営住宅が現在64万戸不足しており、20年後は100万戸に達すると警告している。
ソース:news.com.au-New report reveals the insane amount rent has increased across Australia since the pandemic