【ACT22日】 国際テニス連盟(ITF)は、来年から公式戦で試合中のコート外からのコーチングを認めると発表した。全豪オープンテニス前に国内各地で行われる国際試合で最初に導入される見通しだ。
ITFは今週、8年近いトライアルを経てオフコートコーチングを許可すると決めた。選手らは試合中、ボックス席のコーチから“手短で控えめな“コーチングを受けることができる。許可されるコーチングの種類および罰則は各トーナメントで決定される。来年1月の全豪オープンテニス前に行われるユナイテッドカップ、ブリスベン国際、キャンベラ国際の各大会から導入される見通しだ。
ITFは選手、コーチ、主審らと協議して変更を決定したとする。2022年に引退した米国のセリーナ・ウィリアムズ氏は、2018年の全米オープンテニスで大阪なおみ選手と対戦中、コーチのパトリック・ムラトグルー氏からコーチングを受けたとして注意を受け、主審と大きな言い争いに発展した。
元世界ランキング1位のロジャー・フェデラー氏を始め、オフコートコーチングに反対する選手も少なくない。
米国のテイラー・フリッツ選手は2022年、「テニスは個人スポーツだ。身体・精神どちらも試され、コートで自分の判断を強いられるもの」と話した。
カナダのデニス・シャポバロフ選手も、「悲しい変更だ。テニスはコートで1人で戦う故素晴らしいのに、それを変えてしまう」とX(旧ツイッター)に、綴った。
ソース:news.com.au- ITF legalises ‘off-court coaching’ in all tennis tournaments from 2025