【NSW29日】 シドニー大学付属の由緒ある学寮で深刻ないじめ事件があったとして、男子学生6人が退学、さらに21人が停学処分を受けたとわかった。
シドニー大学の学寮、セント・ポール・カレッジで深刻ないじめ事件が発生し、男子学生6人が退学、さらに21人が停学処分を受けた。被害者はカレッジからサポートを受けており、学生向けのいじめ対策やハラスメント対策の教育を強化する。
エド・ローン寮長は「男子学生らの行いに非常に落胆した」「調査の結果、加害者を退学処分とし、介入しなかった見物者らを停学処分とすると決めた」と話した。
セント・ポール・カレッジは、国内初の大学付属レジデンシャルカレッジとして設立された。166年にわたって男子専用だったが、昨年、共学の寮になった。以降、平等な男女数を目指しており、現在は寮生の40パーセントが女性だ。大学生300人を含む、学生およそ420人が生活する。
シドニー大学の広報官は、「処罰を受けた学生の行動に非常に落胆している」「カレッジの定めた処分と、学生への教育の見直しを支持する」と話した。セント・ポール・カレッジは独立した学寮だが、大学側も連携していじめ問題に取り組む姿勢を示す。
今年、同カレッジで他にいじめ事件は発生していないとされる。最も目立った過去のいじめ事件として、2016年のスチュアート・ケリーさん(享年18)の自殺がある。スチュアートさんの兄のトーマスさんはキングス・クロスを歩いていたところ、酩酊状態にある男から一発殴打されて死亡した。この事件をきっかけにパブなどで導入されたロックアウト法に伴い、スチュアートさんはセント・ポール・カレッジ内で酷いいじめを受けて自殺に至ったとされる。
ソース:news.com.au- Six male students expelled and 21 suspended over ‘serious bullying’ at college