【ACT30日】 オーストラリアの第3四半期(7~9月)のヘッドラインインフレ率は前年比2.8%上昇と前期から鈍化し3年半ぶりの低水準となったことが分かった。基調的インフレ率は豪準備銀行(RBA)の目標値を上回った。連邦政府や州政府が行ったエネルギー関連のリベートにより、燃料価格と電気料金が大幅に低下したことが要因とみられる。
豪統計局(ABS)によると、第3四半期の物価上昇率は0.2%となり第2四半期(4~6月)の1%から鈍化した。
RBAは来週の会合で利下げに踏み切らないことが予想され、利下げに踏み切る可能性が高いのは来年2月か4月との見方が強まっている。
ほとんどの商品・サービス価格で上昇が続いたが、世界的な原油価格の下落に伴うガソリン価格の大幅な下落や、各州・準州における政府のリベートによる電力価格の下落がこれを相殺した。
ABSの物価統計責任者であるマーカート氏は、「四半期の上昇率は2020年第2四半期以来の低い水準となった」、「リベートがなければ電力価格は今期0.7%上昇しただろう」と述べた。
ソース:news.com.au-Australia’s inflation rate falls to 3.5-year low in September quarter, as price pressures ease