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公園に反ユダヤ主義の落書き 団体が批判

【VIC30日】  メルボルン北西部の公園を娘と訪れたユダヤ人の男性が、公園の芝生に反ユダヤ主義的なメッセージが描かれているのを発見したことが分かった。芝生を燃やしたか、刈り取ったような跡で「シオニズム=ナチス」というメッセージが書かれていたもよう。シオニズムは19世紀末に欧州のユダヤ人の中で高まってきたユダヤ人国家建設運動で、現在のイスラエルの建国理念。パレスチナ問題の底流にある思想と考えられている。

メッセージを発見した男性はイスラエル生まれだといい、「正直なところ、イスラエルで起きた大虐殺はいまだにトラウマになっている」と述べた。娘と同じ年ごろの子供たちが1年前にどのように命を落としていったか考えながらも、娘と充実した時間を過ごそうと公園を訪れたところ、娘がヘイトスピーチが書かれた芝生を走り回っていることに気づいたという。

米国最大のユダヤ人団体である名誉棄損防止同盟の会長、ドビル・アブラモビッチ博士は、反ユダヤ的な落書きは「普通でない」とし、「反ユダヤ主義という怪物が再び頭をもたげ、ユダヤ系オーストラリア人の腹にパンチを食らわせた」と述べた。

アブラモビッチ博士は、「すべてのユダヤ系オーストラリア人は、この落書きが象徴するような憎しみの暗い影から解放され、子どもたちを安全に育てる権利がある」、「今回の事件はすべての家族の平和の権利を侵害するもの」と強く批判した。また、公共の場は喜びと安全の聖域でなければならず、ヘイトが酷い形で表現される舞台であってはならないとの見解を示した。

 

ソース:news.com.au-Anti-Defamation Commission slams anti-Semitic graffiti at a Melbourne park

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