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親パレスチナ派、デパートのクリスマス飾りを抗議

【VIC17日】   毎年この時期、メルボルン中心のデパート「マイヤー」は、窓に飾られるクリスマスのディスプレイを見ようと家族連れで賑わう。今年は親パレスチナ派の抗議者らが乱入し、急遽規模が縮小された。

マイヤーの窓のクリスマスのディスプレイは、今年で69回目を迎える。今年のテーマ「オーストラリア動物園」のグランドオープニングの17日、親パレスチナ派抗議者らが押し寄せると聞き、マイヤーは中止を発表していたが、規模を縮小して行うと急遽決定した。17日早朝のディスプレイ公開時には数人の抗議者のみだったが、開店の午前10時前には多数が押し寄せ、「あなたたちが買い物している間に爆弾が落とされている」と繰り返し唱えた。

親パレスチナ派の抗議グループは昨年10月7日から毎週日曜日、メルボルン市内でデモを行っている。今回のマイヤー前のデモは別グループによる。

抗議活動を批判した買い物客も少なくなかった。ある女性は「非オーストラリア的行為。私たちも、国内の子どもたちも我慢するべきでない」と話した。

デモに関わらず、クリスマスの伝統的な飾りを見ようとマイヤーは家族連れで賑わった。同デパートのジェフ・イキンCCOは「マイヤーのクリスマス・ウィンドウは代々愛されてきた伝統だ。今年はオーストラリア動物園とアーウィン一家と連携して、年末年始の休暇シーズンに訪問者を魅了し続ける」と話した。

“クロコダイル・ハンター“の愛称で人気を博した故スティーブ・アーウィン氏の妻テリーさんは、「ディスプレイを通して野生保護の大切さを強調したい」「オーストラリア動物園とともにクリスマスの喜びを味わってほしい」と話した。

マイヤーは1956年、「サンタとオリンピック」をテーマにクリスマスのディスプレイを開始した。最近では昨年の「ブルーイ」、2022年の「ディズニー100周年」、2021年の「ピーターラビット」などがある。

ソース:news.com.au -‘Un-Australian’: Protesters target Myer Christmas tradition

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