【NSW19日】 シドニーの電車ネットワークが21日から4日間、ストにより停止する。週末はメトロも点検のため停止予定だ。
NSW州のヘイラン交通相は19日、鉄道・トラム・バス労働組合(RTBU)によるストの影響で、21日から24日まで電車は運行しないと発表した。利用者数百万人への影響は計り知れないものとなる。
RTBUは雇用条件として木金土に電車を24時間運行させるよう要請しており、「4日間24時間で運行させなければ、すべて運休する」と申し出た。先週末、州政府は24時間体制の試験運行に合意したが、今週はホーンズビーとストラスフィールド間のみで24時間運行を提案した。RTBUのトビー・ワーンズ長官は「利用者の多くが、シドニー中心と周辺だけでなく北部ゴスフォードや南部ウロンゴンなど郊外まで、週末の電車24時間運転を求めている」と話した。
ヘイラン交通相は「毎週末24時間運行すれば、いずれネットワークの不具合につながる。組合の要求は実行不可能」と話した。電車サービスは21日午後8時頃に終了するとみられる。
シドニー・トレインのマット・ロングランドCEOは、「現時点で、電車は運行しないと想定するべきだ」「乗客には移動方法を前もって考えてほしい」と警告する。シドニー・トレインはシドニー・メトロにサービスを増やすよう要請したが、週末はメトロも点検のため停止する。
21および22日は、オリンピック・パークで米ロックバンド「パール・ジャム」のコンサートが予定されている。ロングランド氏は、「現時点でコンサート会場へのイベントバスはない。ファンは自分で運転して駐車場を利用するか、乗り合い、配車サービスに頼るしかない」と話した。
州政府は電車職員1万4,000人に対し、初年度3.5パーセント、2~3年目は3パーセントの賃上げを提案したが、組合は4年間で32パーセント増を要求している。
ソース:news.com.au – Sydney Trains will not operate for three days because of an industrial dispute