【QLD27日】 新型コロナウイルスの新たな変異株であるXEC型の感染者がQLD州で急速の増加しており、過去2週間で新型コロナウイルスの入院患者数が倍増していることが分かった。入院患者数は一日平均258人と先月から128%増となり、当局は「非常に懸念している」との見解を示している。
QLD州の主席医務官であるキャロル博士は、高齢者の入院者数が増加していることに特に懸念しており、中でも65歳以上でワクチン接種をしていない人が多いと指摘している。
また、年末年始の休暇シーズンで人々の集まりが増えることでウイルス拡散のリスクが高まっているため、高齢者など感染リスクの高いグループはワクチン接種を行い免疫をつけておくことや、体調が悪い場合は外出を控えることを勧めている。普段から手洗いうがいなどの衛生習慣を実践することもウイルスの拡大を抑えるために重要だとしている。
XEC型は2024年5月にイタリアで初めて確認され、今後世界で感染が拡大すると予想されている。病理学の専門家であるヘレロ博士は、XEC型が他の株より拡散しやすい可能性がある理由はまだ解明されていないものの、北半球の夏に初めて発見されたことから、オーストラリアの夏においても拡大する可能性があると指摘している。
ソース:news.com.au-‘Mutant’ Covid-19 wave hits Queensland