【NSW28日】 ここ数週間、布地やぬいぐるみ、あるいは花びらなどが入った小包が送りつけられる、という詐欺行為が国内全土で急増していることが明らかになった。
これは「ブラッシング」と呼ばれる詐欺の手口の一つで、購入した覚えのない安価な商品がランダムに送られるというもの。小包にはQRコードが入っており、興味本位でスキャンをすると、詐欺の配送サイトに誘導される。あるいは、詐欺師がそれを「配達証明」として使用し、受取人になりすまして自分の商品を高く評価して水増しするためのもので、ここ数週間、ソーシャルメディアではこの詐欺の報告が殺到しているという。
シドニー市内西部のアレクサンドリアに住む受取人は、商品が届く前にオーストラリア・ポストから通知を受け取っていたと語っている。小包はピンクの袋に入っており、布の切れ端が入っていたという。この小包はVIC州のディングリー・ビレッジのPO Boxが差出人となっており、同様のケースが多くの人たちから報告されている。他には穴の空いた靴下、布きれ、ぬいぐるみ、枕、花びらなどが入っているケースがあった。
オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、この種の詐欺はクリスマス前後に急増するとし「クリスマス前から、ボクシング・デーのセール後も、荷物の配達を待っている多くの人たちがいる。注文していない荷物を受け取った場合は、詐欺である可能性があるので、配達の予定がある場合でも、テキストメッセージやメールのリンクを決してクリックしないこと。オーストラリアポストのアプリやサイト、または宅配業者から直接配達状況を確認する必要がある」と警鐘を鳴らしている。
また、Amazonのサイトでは、ブラッシング詐欺に関する警告が掲載されており「注文していない荷物を受け取った場合は、友人や家族に確認し、自分への贈り物でないことを確認して、当社の調査チームへ報告してほしい」と訴えている。
ソース:news.com.au – ‘Freaking out’: Aussies sent ‘weird’ parcels in new scam