【SA5日】 SA州アデレードのネットボールSAスタジアムで、今年5月29日から6月1日の日程で車いすラグビー・ワールド・チャレンジが開催されることが分かった。同時に国内選手権とジュニア部門の試合も併催される。
車いすラグビー・オーストラリアのクリス・ネイCEOは、障がい者スポーツは長年、主流のスポーツとは別のカテゴリーとして分けられていたとし、そのギャップを縮めたいと話した。また、「アスリートたちは多くの主流スポーツに匹敵する魅力的なパフォーマンスを見せてくれる」と述べ、観客動員、観戦体験、アスリートとしての情熱、どれをとっても世界の魅力的なスポーツに匹敵すると自信を示した。
オーストラリアの車いすラグビー代表チーム、スティーラーズ(Steelers)のライリー・バット選手は、「世界ナンバーワンプレーヤー」と呼ばれ、スティーラーズのメンバーとして353試合のキャリアを誇る。現在、肘と肩の手術からの回復を目指しリハビリ中だが、アデレードでプレーすることに強い意欲を示している。
バット選手は、「生まれつき足がなく、両手の指が何本か欠けており、苦しい生い立ちだった」、「自分が嫌いで、誰かと比べて恥ずかしく思っていたが、20代初めにやっと自分を受け入れ誇りを持てるようになった」と話した。
また、ネイCEOは、「私たちは海外の試合で沢山の成功を収めているが、フランスやフィンランド、デンマークなどで大会を制し帰国しても、誰も気にかけていないように感じる。このような状況を変えたい」と述べ、5月の世界大会をオーストラリアに誘致した大きな動機だと話した。大会にはカナダ、ドイツ、ニュージーランド、ブラジル、オランダなどの強豪国が参加予定だ。
ソース:abc.net.au- Australia’s Steelers to host new global wheelchair rugby tournament in Adelaide