【NT8日】 NT準州アリススプリングスなど日中の気温が50度近くに達する地域では、高温により電子機器が正常に機能しないなどの弊害が懸念されているようだ。
パース北部800キロメートルのガスコイン・ジャンクション(Gascoyne Junction)では、今月1日に49度、2日49.2度を記録した。またアリススプリングスの1月の平均気温は41度と、長期平均を4.5度上回った。
ガスコイン・ジャンクション郊外のジンバ・ジンバ・ステーション地区に住むバストンさんによると、作業員は夜間に外で作業をせざるを得ない状況。「午前10時から午後5時までの間は生産的なことはできず、基本的に無駄な時間だ」と話した。バストンさんによると、夜間でも気温は34度に達するという。
また、アリススプリングスの南450キロメートルにあるランビナ・ステーション地区で牧場を営むフェンネルさんは、過去に地面に置いたフライパンで子どもたちと卵を焼いたことがあるが、今年は昼間に外へ出られないと話した。また、牧場を監視するカメラが猛暑のため故障する可能性を懸念しているという。
メルボルン大学のリスマンチ准教授によると、商業用の電子機器はほとんどが40度までの温度での作動を想定しており、45度~50度を超える暑さでは過熱してシャットダウンしたり、故障につながることもあると話した。
バストンさんは、「最低気温が34度以上の状態が続くと、人間や動物、植物にとって大きな負担となる」、「特に長時間にわたり外出できない場合など、精神を健康に保つための方法が必要です」と述べ、暑さを和らげるためにより効果的な方法を考えるべきだと訴えた。
ソース:abc.net.au-Camels drink troughs dry, technology struggles as remote Australia swelters in extreme heat