【NSW19日】 オーストラリアの大手製菓会社アーノッツ・ビスケットが販売する2種類のクラッカー、「Jatz(ジャッツ)」と「Savoy(サヴォイ)」について、NSW州とVIC州の境にある町ではどちらが売られているか、ある女性がソーシャルネットワークReddit(レディット)で問いかけて話題を集めている。サヴォイは通常、VIC州とTAS州でみかけることが多いとされている。
女性は、「アルバリーとウォドンガの皆さんは、どちらのクラッカーを買っていますか?ジャッツですか、それともサヴォイですか?」と問いかけた。
これに対し、州境に住むという人から「同じ店で両方とも手に入る」という回答のほか、「ずっと違いが分からず同じものだと思っていたが、長年の謎が解けて感謝している」などのコメントが寄せられた。別のユーザーは、「地元のIGAで両方のクラッカーが並んでいる」、「シドニー郊外フェアフィールドのIGAでも両方売っている」などの声があった。さらに、クラッカーの味について、「同じだと言っている人は嘘つきです、食感が全然違います」と主張する人もいた。
アーノッツの広報担当者は、クラッカーの販売地域については言及しなかったが、多くの人が予想していた通り、製造方法には重要な違いがあることが分かった。
広報担当者によると、もともとサヴォイを製造していたメルボルンのビスケット会社ブロッコフ(Brockhoff)が、1960年代にアーノッツと合併。アーノッツのジャッツと似たサヴォイを製造していたが、VIC州の消費者がサヴォイに強い思い入れがあったため、両方を残すことにしたという。両者の最大の違いはレシピにあり、ジャッツにはモルトが含まれるが、サヴォイにはゴールデンシロップが含まれている。
ジャッツとサヴォイに関する議論が再燃するのは、今回が初めてではない。2020年にはこのクラッカーがグルテンフリーで販売されていることなども話題となった。また、ジャッツとサヴォイがそれぞれ州境を越えて販売され、レシピが変更されたと勘違いする消費者もいるようだ。
ソース:news.com.au-Arnott’s reveal little detail about Jatz and Savoy crackers