【ACT26日】 ジョー・スティーブンス在バリ・オーストラリア総領事は、バリ島を訪れるオーストラリア人に対し、「地元の習慣や伝統を尊重」するようあらためて呼びかけた。同総領事は今月13日、バリのチョク・バグス・ぺマユン観光局長との会談で観光客の行動規律について話し合いをしており、呼びかけはこれを受けたもの。
バリはオーストラリアから地理的にも比較的近く、低予算で異文化を楽しめる人気の観光スポットとなっている。バリ島を訪れた外国人観光客は昨年11月だけで7万2,900人に達し、このうちオーストラリアからの観光客は24%を占めた。2024年は150万人以上がオーストラリアから同地を訪れている。
バリではここ数年、マナー違反をする観光客に対し厳しい取り締まりを行ってきた。バリで「やっていいこと」と「いけないこと」のリストを作成したり、迷惑行為ホットラインや外国人の行動を監視する特別タスクフォースなどが設置された。また、観光客による問題行動を取り締まるため、15ドルの観光税も導入されている。
禁止事項には、攻撃的な言葉を使ったり、尊重のない態度をとらないことのほかにも、神聖な木に上ったり触れないこと、文化的・宗教的な場所で裸になってポーズをとらないことなど、過去に実際に問題となったことをもとにした行為も含まれている。
スティーブンス氏は、ほとんどのオーストラリア人観光客がバリで楽しく安全な休暇を楽しんでおり、領事館が関与したり支援を提供することは少ないと説明。「今後もこの傾向を継続させたい」と話した。また、総領事館はバリ州政府と緊密に連携し、ソーシャルメディアキャンペーンや連邦政府によるオンライン旅行アドバイスサービスの「スマートトラベラー」を通じ、旅行者の規律ある行動を促すと説明した。
ペマユン観光局長は、オーストラリア総領事館による支援に喜んでいるとし、「バリはオーストラリアの人にとって第二の故郷のような場所であり、すべての外国人旅行者にバリの文化、法律、自然環境を尊重することを促している」と述べた。
ソース:news.com.au-Australia’s message to Aussies in Bali