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HECS債務者の住宅ローン借り入れを容易に

【ACT8日】   高等教育費負担制度(HECS)の返済が住宅ローン借り入れ能力の妨げになっているとして、政府は先立って貸付機関らに考慮を求めた。HECSの完済が近い人を対象に、住宅ローンの借り入れ額が増える見通しだ。

連邦のチャルマーズ財務相は2月、HECSの返済を抱える事実が住宅ローンの借り入れ能力の妨げになっているとして、金融機関や投資会社に対し、HECSの完済が近い人を考慮するよう求めた。

コモンウェルス銀行(CBA)は9日から、12か月以内にHECS完済予定の人を対象に、住宅ローン借り入れの審査にHECSの負債を考慮しない。通常、HECS完済まで2~5年残る場合、住宅ローン返済能力のバッファーが3パーセント引き下げられる。金利上昇時に返済が続けられるためのバッファーだが、この3パーセントのせいで住宅市場に参入できない人が多い。

返済能力の審査はファーストホームバイヤーにとって大きなハードルだ。HECSは負債の一つとして審査対象になるべきだが、残りの返済期間が考慮されるべきだ。

ブリスベンに基盤を置く住宅ローン仲介業Madd Loansのジョージ・サミオス創設者は8日、「5年以内にHECSの返済が終わる人は、CBAの新たな政策のもと、借り入れ額は通常から2パーセント引き下げて審査される」と推進した。

CBAの広報官も、「常に住宅ローン規約を見直して、顧客の住宅購入を支援する」と述べ、変更を認めた。世帯年収18万ドルの夫婦の借り入れ上限が、84万ドルから102万ドルに上昇する。

ソース:news.com.au- Major mortgage hurdle lowered for HECS debtors

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