【ACT9日】 来月の連邦選挙を前に8日夜、シドニー西部で初の与野党党首討論が行われた。Q&Aマーケットリサーチが選んだ浮動票100人の質問に答え、8日は与党労働党のアルバニージー首相の勝利となった。
8日夜の党首討論の結果、浮動票100人のうちアルバニージー首相に44票、ダットン保守連合党首に35票、21票は引き続き投票を決めかねている。
「国内住宅危機を懸念し、さらに留学生の上限数を厳しくする」とダットン氏が発表したことにつき、観客は「大学がどのように不足分を補い、息子の大学費用も上昇するのか?」「世界中の人にチャンスを与え、人道支援をしてきた。留学生の拒否は、オーストラリアのブランドを汚すことだ」と批判した。
アルバニージー首相は、今年の人口は2019年の予想より31パーセント少ないとして、「大学が経営を続けられるバランスで留学生の上限を定める」「政権奪回以降住宅40万戸を建設した。目標は120万戸」「前政権には住宅大臣もいなかった」と述べた。
74歳のジャニンさんは「留学生を含む外国人が国内住宅や農地を購入することを懸念する。子どもや孫の世代が心配」と訴えた。アルバニージー首相はこれに対し、「人口2,700万人の小国で、消費できるより多く生産する。農家や製造業の誰もが市場開拓と輸出を望む」「アパートのプレセール条件の一部に留学生を含まなければ、アパートが建設されない。アパートが建設されれば住宅市場に流出される」と説明した。
トランプ米大統領の課税とオーストラリアが影響を乗り切るかに聞かれ、アルバニージー首相は「関税は、課した国が課税される。海外製品を購入する米国人が影響を受ける。世界最大経済である米国が影響を受ければ、世界経済成長に影響も及ぼす」「オーストラリアは世界で最も良い条件を持つ。すべての取引が対米ではない。他との取り引きを抑えるチャンスだ」と述べた。ダットン氏は、パンデミック時に内閣大臣を務めた経緯に触れて「どんな問題がきてもその時の首相が対処できる」と述べつつ、「トランプ大統領のいじめや、オーストラリアに危険をもたらすものに立ちはだかる姿勢を示すべき」と加えた。
党首討論開始直前、ダットン氏の父が心臓発作を患って病院に搬送された。
ソース:news.com.au- Anthony Albanese and Peter Dutton face off in first leader’s debate